2016年の日中韓子ども童話交流2016参加経験者交流会は中国で開催されました。日本10名、中国3名、韓国9名が期間は816日から23日までの8日間という日程で参加しました。

8月16日

参加経験者は夕食後、アイスブレイクを行い、各自の人生グラフを作成し発表するなどして、初めて出会う各メンバーの理解に努め、これからの1週間の期待を膨らませました

8月18日

1日中、テーマの「種子」にそって北京市内を見学しました。新北京十六景の中でも最も有名であり、北京を代表する天安門を見学する予定でしたが、あいにくの悪天候のため見学はできませんでした。そのため中国科学院大学から国家動物博物館へ直接向かい、動物学の知識について詳しく学ぶことができました。5500平方メートルを誇る展示スペースに、動物の多様性と進化、無脊椎動物、鳥類、絶滅危惧動物、蝶、昆虫、動物と人、動物の発展過程、逸品、交流という10の展示室が設けられていて、中国の動物諸問題についての現状などを学び、環境保護や自然との調和について深く考えさせられました。

8月20日

晴天の中、午前は生産農業園を訪れ、まずラベンダー畑を見学しました。広大な農園に広がる様々な花々、その美しさに癒されました。子どもたちと広大な敷地を思いっきり走り回ったり、写真を撮ったり、のびのびと過ごしていました。その後、近くにあるぶどう農園に移動し、そこでぶどうの収穫体験を行いました。ひとり、1つのビニール袋いっぱいに収穫したぶどうを入れてもらい、子供たちは「こんなにたくさんあったら、今日から毎日ぶどうパーティーだね!」と喜んでいました。大きく熟したぶどうはとても甘く、美味しかったです。

午後は、中国科学院大学に戻り、敷地内の体育館で「長挙」練習やなわとび大会が行われました。はじめての「長拳」に、最初はとまどいながらも、全体で発表する際には、なかなかの出来でした。みんなで汗を流し、体を動かすことでさらに仲が深まりました。

8月22日

午前中には各グループで絵本の製本作業を行いました。前日一生懸命に描いた各々のページを確認しあいながら作業を行い、1週間の思いが詰まった自分達だけの絵本を完成させました。昼食をとり、午後からは全体が一堂に会し、絵本発表会が行われました。小学生、参加経験者それぞれとても特徴的で独創的な絵本を作りあげ、素晴らしい発表会になりました。

夕食後には隠し芸大会が行われ、まず3カ国がそれぞれその国の代表的な民謡を歌い発表しました。その後3カ国の小学生参加経験者によるかくし芸大会が行われ、民謡・マジック・ダンスなど、それぞれが一生懸命に発表を行いました。参加経験者は日本、中国、韓国で流行ったダンスを教えあって披露しました。その際にはたくさんの小学生がステージに上がってきてしまうほどに盛り上がりました。隠し芸大会を終えときには、明日の別れのことを考え、誰もが名残惜しそうにしていました。

8月23日

ついに最終日・別れのときが訪れてしまいました。全体での集合写真を撮影した後、解散式が行われ、各国団長から七日間を振り返っての挨拶があり、交流の旗が中国代表の小学生から、2017年度開催予定の韓国代表の小学生へと引き継がれました式が終わると、北京での一週間を振り返り、7日間を過ごした仲間友達との別れを惜しみ、そしていつかの再会を約束しあいながら、多くの小学生参加経験者が涙を流して抱き合いました。一週間お世話になった中国のグループリーダーや通訳をしてくれたボランティアの学生達にも感謝の気持ちを伝えました。そして、涙をこらえながら各々北京空港へと向かうバスに乗り込みました。こうして、7日間という長いようで短かった中韓日子ども童話交流は感動的な最後で幕を閉じました。